
トンロー・マーケットプレイスの隣に、
「Beccofino」というイタリアンレストランがあるのをご存知ですか?
昨夜は所用があり、友達と立ち寄りました。
レストランがちょうど閉店したばかりの時間でした。
玄関の扉を開けるといつものように
オーナーシェフのANGELO(アンジェロ)さんが大歓迎してくれました。
お仕事を終えたばかりで疲れているはずなのに、
ワイン一杯くらい飲みましょうよ、と誘ってくれたので、
お言葉に甘え、誰もいないホールに腰掛け、お話をしました。
アンジェロさんはかつて、
東京銀座とお台場のイタリアンレストランでシェフをしていたので、
日本語がとてもお上手なんです。
(韓国人の奥様とは、東京で知り合って結婚したんですって♪)

私たちのおしゃべりは、
奥様との馴れ初めの話題から始まり・・・
「料理の鉄人」の話題に移り・・・
(アンジェロさんはなんと、
イタリア料理の鉄人“神戸勝彦”の元ルームメートなんですって!)
・・・そして、イタリアン食材の話題に。
トラーリ「リゾットのお米って、日本米に似てるわよね?」
アンジェロさん「うん、タイ米よりは似ているね、見せてあげようか?」
アンジェロさんはそう言うとすぐさま厨房へ走っていき、
イタリアの生米を持ってきて見せてくれました。
・・・
それからシーフードの話になり、
北海道の「海の幸」自慢をしていたら、
アンジェロさんも負けじと、
「よーし、アラスカのカニを見せてあげるぞ!」
と言ったかと思うとまたすぐ厨房へ飛んで行き、
カチコチに凍った「アラスカのキングクラブ(の足)」を持ってきて見せてくれました。

でっかーい!
トラーリ「パスタってどこから仕入れてるの?」
アンジェロさん「僕が毎日打ってるんだよ!」
トラーリ「え、どこで?」
アンジェロさん「パスタルームがあるんだ、厨房のなか、見てみたい?」
高級イタリアンレストランの聖域を見せてもらえるなんて、
なんて幸運なのでしょう。
私たちは、社会科見学をピクニックと勘違いしている小学生のように
らんらん♪とスキップしながら厨房に入りました。
厨房の中は清潔に保たれ、
食材や食器が整然と並んでいました。
さすが、、、
5Sの徹底された工場のようです。
冷蔵庫のなかには、
トムとジェリーに出てくるようなでっかいチーズがごろごろ。
高そ〜うなキャビアも。

寒すぎる冷蔵庫のなかでも笑顔でサラミ自慢
厨房に設置されたマシーンの説明をしてくれて、
終いには冷たいジェラートまで試食させてくれました。
・・・・・
昨夜はたった一時間ほどお話しただけなのに、
アンジェロさんの料理へのこだわりや誇り、喜び、
お客様を満たしたいという“おもてなしの精神”が
とても純粋に伝わってきて、私たちを感動させてくれました。
シェフの想いとはこんなにもストレートに、
その作品(料理の食感、色彩や香り、食する空間のすべて)に
映し出されるものなんですね;;;

この居心地の良い空間、
そして喜びで満たしてくれるお料理は、
アンジェロさんの心の業。
グラッツエ!
付録:昨夜教えてもらった日常会話に不要なイタリア語
@FORMICA(=蟻) “フォ〜ルミカ”
APIPI STRERLO(=コウモリ) “ピピ ストレ〜ルロ”
posted by tora-ri at 23:50
|
Comment(1)
|
TrackBack(0)
|
タイのサバーイなスポット